そんなこんなで時折噛まれりしながら、ようやく慣れてき、ショコラは私のことを飼い主と認めてくれだしました。
部屋に放して、猫じゃらしで遊んだり、ボールで遊んだり・・・。
とにかくやんちゃで、よく走り回り、一人ではしゃいでいました。
でもショコラは「なでなで」も大好きで、私のそばに来て撫でてと要求してきました。
ひざの上に乗るまで、あまり撫でないでいると、ひざの上にものってきました。
だんだん、ショコラの存在が近くなってきました。
調子に乗って、いろいろ触りだしたりしてしまったのが、いけなかったんです。
ショコラが嫌がっていたのに、無理に触ろうとした時がありました。
ショコラは「キュー」といって、警戒した声を出していたのに、私はさらに手を伸ばしてしまいました。
その瞬間、ガブッ。
そして、噛んだ後、ショコラは一目散に自分の小屋へ逃げ帰りました。
嫌がっているのを分かっていて、もう心が通じ合っているから大丈夫と過信した私が悪かったのです。
今までせっかく時間をかけて築いてきた信頼関係も、こんな些細な事で崩れてしまう・・・。もう少しの我慢を、飼い主としてする事が出来なかった・・・。
私は、ショコラの小屋に行って、一生懸命謝りました。
「ごめんね。嫌だったのにね。」
これ以上怖がらせないように、やさしい口調で、何度も謝りました。
そして、そ〜っと、手を差し伸べてみました。あまり近づけすぎないように・・・ほんの少し離れて。
私が謝っている間中、ずっとそっぽを向いていて、目を合わせてくれなかったショコラが、しばらくして私の手をくんくんと匂いました。
そして、ごろん。と、横になったのです。「撫でて。」のポーズです!!ショコラは、私を許してくれたのでした。
そして、一番感動した事。
それは、今までだったら、本気で噛んできていたのですが、この時ショコラは勢いよくガブッと噛んだものの、実際には手加減してくれていたのです。血もでなかったくらいです。
嫌な事をされたら、まず噛む事しかしなかったショコラが、最初に「嫌だ」と警戒する声を出して知らせ、それでも触ってくる私に、手加減して警告したのでした。
この時以来、より私達はお互いを分かり合える存在になっていったと思います。
ショコラは前にも増して、私に甘えてくるようになりました。
抱きかかえるときも、緊張して固まるものの、噛む事は全くなくなりました。
しかし、それと同時に、私以外の人を排除するようになってしまいました。