フェネックギツネは野生動物です。
どんなに可愛らしい顔をしていても、どんなになついていても、やはり野生の動物です。
野生動物という認識さえきちんと持っていれば、一緒に生活していく上で不都合な事はありません。
それどころか、いろんな発見があり、いろんな表情を見せてくれ、飼い主をとても楽しませてくれます。
フェネックギツネは、ペットを飼って癒されたい、という人には不向きかもしれません。
なぜなら、それほどに行動的で、落ち着きが無く、そそっかしい動物だからです。
癒されるどころか、手のかかる出来の悪い子を抱えた気分・・・などと言っては怒られそうですね^^;
それでは、どんなところが野生的なのでしょう?
それは、食事の面で大いに表れます。
そして驚いた事に、産まれて2〜3ヶ月くらいで、犬や猫には見られない激しさを見せます。
ジャーキーなどの好物を与えると、すぐに分かるのですが、食べ方が物凄いのです。
「ギャーギャーギャー!!!」
大声で叫びながら、少しでも触れようものならお尻を上げて怒りながら背中をこちらに押し付け、食べ続けます。
2匹一緒の小屋ですと、お互いがおやつの取り合いをし、攻撃しあう事もあります。
好物のおやつをくわえると、自分の安全な場所まで持って行き、とにかくガツガツ食べます。
食べ物に対する執着心が、とにかく尋常ではありません。
これは、幼少期から見せる激しい本能の一面なのだと思います。
また、フェネック特有の本能が、『穴掘り』です。
これは、砂漠地方で穴を掘り生活する習性のため、切っても切れない本能の一つです。
この穴掘りが、行動が活発になる深夜に毎日毎日続けられます。(ToT)ぅるさい・・・
ケージで飼っていたとしても、ケージの中で「ガリガリガリガリ!」とやられます。
その物音は半端じゃありません!寝られないほどの大きな音です。
ですので、マンションで飼う場合には、注意が必要です。苦情が来てもおかしくありません。
うちの場合は、2匹同じ部屋で飼育しているため、発情期になるととにかく夜中に「ギャーギャー」言って大騒ぎです。発情期の猫のうるさい泣き声などより、はるかに上回る騒音?で、そうとう近所迷惑になってると思います・・・。(そこは菓子折りなどでゴマすりすり^^;)
野生動物を飼うという事は、覚悟を決めると同時にその動物の習性まで理解する必要があるのだと思います。
そして、たいていはその習性をやめさせることは出来ません。
飼い主側で、何らかの工夫をし、一緒に生活していかなければなりません。
また、野生動物は何においても敏感です。特にフェネックギツネは、臆病・神経質で有名です。
犬や猫達が長い年月をかけて忘れてしまった本能を、そのままあの小さな体の中に持っています。
ですので、動きひとつひとつが野生的なんです。
人間社会で生活していると、のんびりゆったりしている事も良くありますが、長くは続きません。
神経は研ぎ澄まされていて、熟睡する事はほとんどなさそうに見えます。(もちろん、ゆっくり寝てる時もたくさんありますよ)
ほんのすこしの物音で飛び起き、うろうろします。
本当に安心できるのは、自分の小屋の中など限られた場所のようです。(我が家の場合)
ですので、出来るだけ小さいうちから、ある程度の生活音には慣れさせたほうが賢明かもしれません。
その他犬・猫などの共通の本能、食べ物を土の中に隠す習性や、排泄物に砂をかける習性も見られます。